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「THE LIBRARY 2014」の記録


2015年8月4日(火)~8月15日(土)
TOKI Art Space(東京・神宮前)
東京都渋谷区神宮前3-42-5-1F(東京メトロ銀座線外苑前駅より5分)
http://homepage2.nifty.com/tokiart/

出品者

加者は159名です。

会田英子/浅井真理子/アカサカヒロコ/阿部尊美/あまぬまよしこ/Ayako/アライマリヤ/安藤祐理子/伊織/totto/石原穂/和泉潔/伊藤和代/いとざくらゆかり/乾久子/いのうええこ/ウエノカイヱ/植野智子/梅田なお実/江口未起/大嶋麻衣子/大坪久美子/大坪透/大場さやか/大山美穂/岡田信子/岡本千尋/オカミキコ/おがわ家/omotot/加賀美裕子/片山なおみ/かとうたかこ/金子茉由/川嶋優香/河瀬和世/川戸郷史/川村紗智子/河村塔王/菊井崇史/菊田美智代/城戸みゆき/木村裕/ギョーマンちめこ/久保田崇由/caramel mountain/喜洛屋/國光裕子/桑原暢/桑原利恵/小島麻夕子/小林雅子/近藤大理/さいとううらら/斎藤静枝/佐々木竹翠/佐々木道子/笹山風花/佐藤創一/佐藤蘭名/さのともみ /SAM/鮫嶋和樹/篠原晴美/島田泉/しまりす/下西ノ園彩希/Share my. e?/城きょうこ/すずき将/すながかずこ/ゼノビッチ美奈子/怎々塚惣一郎商會/田浦ボン/高垣真理/高草木裕子/たかしまん/高橋なつき/たかはしなつみ/高橋ななみ/高橋理加/瀧本裕子/田窪与思子/武田昌也/田尻健二/立花咲良/橘由良子/橘良子/たなか知美/ちばえみこ/稚螺(chira)/つゆこ/寺沢陽/照屋美優/戸張茉衣子/ともくにゆい/内藤早智/長井悠香/中川るな/中島優理/中野愛子/中村通孝/西口陽子/西野由華/仁平ますみ/根本義孝/のはらかずみ/ハザマヨウイチ/旗本素子/八屋邦彦/羽場文彦/ヒシヌマアヤコ/廣瀬剛/廣田睦/福田玲那/福本浩子/藤川希枝/藤川文雄/藤谷美貴雄/藤本京子/hokori/洞内由紀子/本田理恵/前野メリ/マスナリリョウコ/松尾典汰/まめ/的場カヨ/的場光晴/丸山光哉/三上愛/御手洗友紀/三友周太(SYUTA)/みなみじゅんこ/宮原槙季子/村田いづ実/めもる/本橋健斗/森智清/森麻美/山田有浩/山田勇魚/山田祥照/山本耕一/山本雅枝/山本睦子/山崎広樹/吉川久美子/吉田絵梨子/吉田けいこ/吉原文子/リタ/riru.K/LELULATICO/Ringorin/和田奈緒美/わたなべちとせ/渡部ゆか/鰐山

 

「THE LIBRARY 2014」の展示記録

 

THE LIBRARY 2014のイベント
 「THE LIBRARY 2014」では、展示会場のToki Art Spaceが閉まった後、出品者やゲストが出演するイベントが毎晩のように開催されました。

8月5日(火)出品作品を語る会「手で本をつくること」

井上夏生(手製本工房)×本屋暁子(Book Cafe Gallery)
 「THE LIBRARY 2014」初日、製本家の井上夏生さんとブック・アートのカフェギャラリーを運営する本屋暁子さんをゲストに迎えてのトークが、出品者をはじめ20名近くを集めて開催されました。
 トークではまず、それぞれが気になった出品作品を選んで、井上さんは本の造りを中心に、本屋さんは外見や内容を中心にコメント。さらに、「手で本をつくること」をテーマに、ブック・アートや「THE LIBRARY」展などについてのトークへと続きます。最後に、この日参加した各出品者に自作を語ってもらい、作品にコメントを加えながら対話が行われました。


トーク「手で本をつくること」での井上夏生さん(左)、本屋暁子さん(右)と参加者

トーク参加者の方々(半分ほどが出品者)

 

8月8日(金)即興朗読「Live Reading」

野々宮卯妙(現代朗読)×水城ゆう(即興演奏)
 即興による朗読を行う野々宮卯妙さんと、水城ゆうさんのキーボードよる即興朗読イベント「Live Reading」が行われました。
 前半では、会場に展示された作品の中から十数点を選んで取り上げ、次々と野々宮さんが即興で朗読を行い、水城さんは、ミニピアノ、ピアニカやカリンバなどの楽器を使って即興で伴奏を付けていきます。
 後半は、中島敦の小説「文字渦」をもとにした朗読が、お二人によって同じく即興で行われました。野々宮さんはタブレットを片手に身振りを交えて、水城さんは時には会場を歩きつつピアニカを演奏しながら、30分ほどの熱気のこもった場がつくられました。



後半の中島敦「文字渦」の朗読
8月9日(土)出品者懇親会
 「THE LIBRARY 2014」出品者の中から30名が閉廊後に集まり、ギャラリーの最寄り駅、外苑前駅そばの居酒屋「北の家族 青山店」にて、毎年恒例の「出品者懇親会」が行われまた。
 多くが初対面の参加者ですが、用意された出品作品の画像入りのネームプレートを付けており、それをもとに、会場のいたるところで作品についての話題も起こり、しばしば会話がが聞き取りにくくなるほどの盛り上がりでした。京都や名古屋など、遠方から駆けつけた方たちには賞賛の拍手も送られました。2時間ほどの時間はあっという間に過ぎていき、みな名残を惜しみながらの解散となりました。

8月10日(日)詩と本をめぐるトーク「詩と本の会」

 

吉田文憲(詩人)×菊井崇史(詩・写真)ほか
 「THE LIBRARY 2014」の出品作品「川詩」に執筆した吉田文憲さんをはじめ3名の詩人によるトーク「詩と本の会」が、台風が通過した後の悪天候の中、26名が参加して行われました。この作品のモチーフである「川」を話の柱にすえ、詩のことがばとはどこから詩人のもとやってくるのかとう詩の根本にいたるまで、一時間半にわたって、静かでそして濃厚なトークが繰り広げられました。



8月11日(月)身体表現のライブ「BODY-SPACE」

橘由良子(舞踏)/山田有浩 (舞踏)
 山田有浩さんと橘由良子さんによる、身体と空間をテーマにした舞踏「BODY-SPACE」 が、20名近い方を集めて行われました。
 まずは山田有浩さんが登場。水を満たしたガラスもコップを土台にして、その上に山田さんが制作したガラス板による作品を置き、そこに乗って30分にわたって身体の表現がなされました。ガラスコップ上のガラス板。不安定きわまりない、身体の移動が許されない場所での動作は、最初はゆるやかに、徐々に身体の振動を伴って激しくなっていきます。ガラスがぎりぎりで砕けない危うさに、観る側は極度の緊張を強いられながら山田さんの身体と向かい合います。その均衡が崩れて、結局全てが砕けてしまった最後の瞬間、空間は、暴力的な空気と安堵とが入り混じった不思議なものに包まれました。
 山田さんと入れ替わるように、小さな折鶴を点々と足あとに置きながら橘由良子さんが登場。まとった布で身体を覆いながら空間の片隅に小さく丸まってか細い声を発する姿は、山田さんが残した空気を払拭し、動から静への転換が確かになされました。静の一点から、CDでリストのピアノ曲「愛の夢」が会場に流れ、この日観客から差し入れられたばかりの赤いバラを手に、同じ場所にとどまりながらも、身体がゆるやかに空間をなぞっていきます。さらに、曲の転換と共に舞台は進み、終盤では、あたかも子を慈しむように、丸めた布を胸に抱きながら空間の中央に歩んでいきます。そこでの身体の動きは、終止続いたゆるやかさのまま外に向かって開かれ、それに伴って観る者の心も、静かに、そして大きく揺らされながら終幕を迎えました。

山田有浩さんによる

橘由良子さんによる

8月12日(火)音楽と本をめぐるトークとライブ「Music on the Books」

川戸郷史(音楽)×木村裕 (音楽)
 ケルト音楽や琉球音楽などを各地で奏でる川戸郷史さんと、武満徹など現代音楽のピアノ演奏と作曲、美術作品制作、詩作と朗読など幅広い活動を続ける木村裕さんによる、音楽と本をめぐるライブ「Music on the Books」 が、20名ほどを集めて行われました。
 まず最初に木村さんから、音楽と本との関わりとして宮澤賢治が作詞・作曲をした「星めぐりの歌」が紹介され、木村さんのキーボードと川戸さんの三線(琉球音楽の楽器)による「星めぐりの歌」と、さらに川戸さんが作曲した「ハレルヤ」からライブが始まりました。川戸さんは時には三線をアコースティックギターに持ち替えて演奏は続きます。途中、川戸さんによる三線と歌の独演、木村さんによる即興演奏を伴奏にした自作詩の朗読をはさみ、川戸さんがたびたび通う北海道のアイヌにの人々をモチーフにした曲をはじめとして、途切れない流れの中で、1時間にわたる演奏が繰り広げられました。


左が川戸さん、右が木村さん

川戸さんによる三線と歌の独演


木村さんによる自作の詩と即興演奏


8月14日(木)写真と本をめぐるトーク「写真の夜」

中野愛子(写真家)×篠原誠司(写真家)
 男女問わず「旬な人」を撮り続け、写真集、雑誌、映画スチールなどで幅広く活躍する中野愛子さんと、今回のイヴェント全体のナビゲーターである篠原誠司さんによる写真と本をめぐるトーク「写真の夜」が行われました。
 まず最初に、中野さんの今回の出品作についての制作が裏話などが語られ、話は徐々に、写真と写真集との表現の違いや、写真の撮ることの核心、さらには光を表現に取り入れることまで進み、1時間があっという間に過ぎていきました。



8月15日(金)キノコをめぐるトーク「ときめくキノコ」

掘博美(キノコライター)ほか
 熱烈なキノコ愛好家にして、 サブカルチャーの中でのキノコ評論で名高い掘博美さんによるキノコをめぐるトーク「ときめくキノコ」が行われ、今年のイヴェントをしめくくりました。
  掘のトークは、18~19世紀ヨーロッパの博物学に描かれたキノコのスライド上映から始まり、堀さんの詳細でキノコへの愛に満ちた解説に、観客みな聞き入りました。さらに、スライドは江戸時代の本草学に描かれたキノコへ。
 後半は、堀さんの出品作品についての話を中心にキノコについての熱いトークが続きました。

掘博美さんによる

 

 

 

 

 < 参加申し込み/問い合わせ先 >

ART SPACE
artspace@h6.dion.ne.jp

 

 THE LIBRARY 2018

 

東京青山 TOKI ART SPACE の会場風景

 

 

 

< INVITATION CARD >